桝本壮志の「変態野球論」
『ALL-IN 激シリーズ(5) スカウトの神様に捧ぐ』

 パ首位のライオンズ相手に敵地で連勝。その陰には西武ドームの半分を飲み込んだ、関東カープファンの「激」な応援があった。そんな頼もしき光景を見ながらイチ広島県民として、先日(5月23日)亡くなられたカープ黄金期を支えた伝説の名スカウトであり、広島商高の大先輩にもあたる木庭教(きにわさとし)さんの「広島イズム」をワレワレが受け継がなければと改めて心を震わせた。  
  日に日に夢の器の輪郭が見え始めた新球場。その姿を見上げ、今、多くの広島市民が未来のカープに夢を馳せている。今から半世紀以上も前の1957年、同じように建設途中の夢の器(現広島市民球場)を見上げ、木庭さんはスカウトとしてカープに人生を捧げる事を決意したという。  
  木庭さんと云えば、衣笠祥雄、三村敏之、高橋慶彦、山崎隆造、大野豊、達川光男、長嶋清幸、川口和久、高木宣宏、紀藤真琴、正田耕三さんらを見出し、初めてスピードガンを使ったスカウトとしても有名である。が、木庭さんの真の魅力とは、是まであまり光が当たらなかった、氏の「広島イズム」にあるとワタクシは思うのである。



桝本壮志 ますもとそうし
1975年7月8日生まれ。広島市出身。
名門・広島商業高校野球部を経て94年に吉本興業の門を叩く。
現在、「天才!志村どうぶつ園」「オリラジ経済白書」など10本を手掛ける若手放送作家。
また吉本で自らが主催を務める劇団を持つなど幅広い活動を展開中。


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