岡谷 健吾

登録番号 4173
A2級
身長:169cm 体重:56kg
血液型:A型
出身地:広島県廿日市市
生年月日:1982.10.6

 水上の戦士としてプロ5年目を迎えた岡谷健吾は、レース技術に手応えを感じ始めている。今年に入り6節間で1着は12回(3月30日現在)。準優勝戦、さらには優勝戦出場への機会も増えてきた。
  「最近勝てるようになったのは、旋回などのレース技術が良くなってきたからだと思う」。競艇は競馬や競輪と異なり、直線で後方から追い上げることが困難な競技。そこで岡谷が結果 を残して来れたのは高速で旋回するレースでの優れた判断力があるからこそ。「ターンマークを回る時に引き波で足を取られたりするので前艇の前に出ることは難しい(※1)。それでも抜けるのは旋回時に相手の一瞬のミスを見逃さず艇と艇の隙間に全速で入っていけるから。今後もそういうレースを増やしていきたい」。
  今年からA2級(※2)でレースに挑む岡谷は、A2級にはすぐ昇格できる自信はあった。「僕、かなりのプラス思考なんです。だからすぐ昇格できるとは思っていたけど、なかなか勝負の世界って厳しくてそうはいきませんでした。でも今はレースも上手くなってきているし、あとは調整力さえあればもっと上に行けると思うんです」。何としても今年中にA1昇格、そして初優勝を果 たしたい。その目標に辿り着くために「今一番欲しいのが調整力」。もっといいレースをするためにプロペラをいかに調整するか。その克服こそが更なる飛躍に繋がるという。「A1で走っている人達は、ペラをちょっと叩くだけですごい仕上がりになる。それはどこをどう叩けば良くなる、という感覚があるんだと思います。僕から見たら一体何をしているんだろうと思うくらいです」。
  理想はターンマークを旋回する時に一度減速した艇が、直線に入る時にスッと加速できるような仕上がりだ。競艇のレースは長くて一節6日間。優勝戦に出るには、短い間にどれだけ早く理想とするプロペラに仕上げられるかの調整力にかかっている。「いろいろ試行錯誤する内に、ペラがクシャクシャになってしまう。結局一節間良くならないまま終わることが多いんです」。更なる高みを目指すため、岡谷は悪戦苦闘している。
  その答えは、今すぐには導けない。しかし、そのくっきりとした瞳は常に前を向き、少しでもいいレースを披露するには何が必要か。飛躍の瞬間を今か今かと狙い定める。持ち前の判断力に、調整力が加わった時、岡谷の真の力は爆発するはず。今はその瞬間に向かって、ひたすら課題の克服に臨む。「誰がどう見ても、『こいつが一等だろう』と予想していても、それをひっくり返すようなレースがしたい」。その笑顔にはやってやろうじゃないか、という強い自信が覗いていた。

※1 自分より前を走る艇が、走った後に残る波を「引き波」と呼び、この波に乗ると、およそ一艇身ほど引き離される。
※2 「選手級別制度」 選手の級別は、上位からA1、A2、B1、B2の4ランクに分けられる。


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