西野翔太

登録番号 4302
B1級
身長:165cm 体重:52kg
血液型:A型
出身地:広島県広島市

「まだまだ!」。一着を掴もうが豪快なターンを決めようが、まるで己に喝を入れるかのように同じ言葉を連呼する。西野翔太、24歳。自称負けず嫌いの青年は、宮島競艇場期待の若手レーサーの一人だ。
  小学生のとき、親戚である入倉数広選手の応援に宮島競艇場へ訪れた際、競艇に一目惚れした。「水上を走るなんて迫力があったし、1周1マークで決まる豪快なマクリ差しが好きだった」。04年11月、西野は宮島でデビュー。今はA級昇格を目指しB1級で奮闘中だ。 「かなり負けず嫌い」な性格。だが、これまではその負けん気の強さが空回りして勝てない日々が続いていた。「どうしても一着を取れる気がしない」。そんな時、迷える西野を救ったのが先輩レーサーの一言だった。「全部一着を取ろうとするからだ。もっと冷静になれ」。落ち着いてレースに臨む重要性に気付いて以来、意気込みすぎず、いかに上位 を狙うかを考えレースに挑むようになった。
  そして07年3月。桐生タイムス杯(群馬)で初の優勝戦出場(優出)、その2ヵ月後にも津グランプリシリーズ第二戦(三重)で優出した。しかも予選成績は42人中2番目の高勝率。「すごく冷静だった」と自認できるほど安定した走りを見せた。今季の成績も勝率5.61、7勝二着7回、優出1回と、A級昇格に向け確実に腕を上げている。
  それでも「まだまだ!」という言葉が口をつく。トップレーサーになるための課題は山積みだ。一つは大一番で今も尚、平常心を乱すこと。前述の優勝戦でも実はフライングを切っている。「最近、広島の若手が勝てないと言われていて、景気づけに優勝してやるとカーッとなってしまって…。とにかくこの短気を直さないといけない」。そしてもう一つは技術面 の向上だ。「艇を思い通りの方向へ操縦すること、そのためのプロペラやモーターの調整力…足りないことだらけです」。
  更なる飛躍を目指し、西野は時間のある限り宮島競艇場で練習に励んでいる。最近はモンキーターン(※)の姿勢を改良中。以前はターン時に暴れていた艇も、頭や足、重心の位 置を変えることで安定したターンが可能になってきた。「ベテラン選手やSG選手のターンを手本に、モンキーを繰り返した。以前より回りやすくなりましたね」。速くて正確、且つ豪快なターンでトップ旋回を狙うべく、西野は更に磨きをかける構えだ。
  目標は敢えて定めない。「どこまで行けるか勝負がしたくて、この世界に入ったから」。今後何勝しようが、どれだけの称号を手にしようが西野が満足することはない。そして、いつか宮島を背負うことになる男は不敵な笑みを浮かべこうつぶやくだろう。「まだまだ!」。
※モンキーターン:競艇での旋回法の一つ。ボートのコックピットに前傾姿勢で立ち上がり,艇の外側を蹴るように回ることで外側に荷重がかかって通 常のターンよりも高速旋回が可能になる。競馬のモンキー乗りに似ていることからこの名が付けられた。


選手・競艇についてもっと知りたい! というかたはこちらへ>>>
Copyright (C) 2007 Hiroshima Athlete